和室は、その部屋にある床の間の雰囲気によって、真、行、草の3種類に分けられますが、実際のところ、その3種類の境目は明確ではありません。
真の和室は書院造りを基本として、床の間や床脇、書院、長押などを備えた部屋のことをいいます。但し、これらに使われる銘木が丸太や面皮の場合には、真の和室とは言えず、行の和室であるということになります。
行の和室は、真の和室と草の和室の中間という位置づけですが、どちらかというと、真の和室を崩したものといえます。違い棚や天袋など床脇に必要な物がない場合もありますが、丸太を利用しただけでも真の和室ではなく行の和室となります。
草の和室は、元々は茶室から変化したもので、自然木を多用することが特徴となります。また他の和室に比べて、径の細い銘木を利用し、か細くやさしい感じに仕上げます。